「BEANS」活動について

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こんにちは、sakiです。

娘たちの通う小学校では、3年生以上は総合的学習の時間に一年を通して町内の自然の研究を行うBEAMS活動があります。
「BE A Nature Scientist」の頭文字を取って、”BEANS”「ビーンズ」と呼んでいます。

子どもたちそれぞれが興味のあるテーマを選び、フィールドワークを通して研究考察をし、年度末の発表をします。
テーマは、自然や植物のことだったり、動物のことだったり。
ご近所の野鳥公園のガイドスタッフさんが毎回来てくれて助けてくれます。
梅雨のじめじめの時期の山ビルとの戦いや暑い日寒い日も先生方、スタッフさんたちの協力があるからこそできる活動です。

野鳥公園に住んでいるムササビの食痕をみつけたり、絶滅危惧種のトゲアリの巣をさがしたり、
落ち葉を調べてどんな種類の木が生えているのかまとめたり、獣道に暗視カメラを仕掛けたり。

原稿、スライドを作って、舞台の上に立って、みんな自分の言葉で発表します。
この発表には地域の方も見に来てくださり、本当に素晴らしいものでした。

人数の少ない学校の最大の特徴は、前に立つ機会がとてもとても多いことです。
場数をこなすことで、みんな上手になります。本当にありがたいです。
人前での発表がとても苦手だった長女は、この一年で見違えるようになりました。
私もそんな環境で育ったら、違う私になっていたかもしれませんよね(笑)

私たち親子が、この学校に山村留学を決めた大きな理由がこのBEANS活動でした。
もともと東京に生まれ育ち、自然と言えば近所の公園くらいだった私たち。
種子島に一年住んでみて「自然の中に住まわせてもらっている」実感をして、一旦東京に戻った時に、子ども時代は自然の中で過ごしてほしいと改めてそう思ったんです。
勉強をがんばって塾に通うのも良いと思います。
でも私は「それよりも多感な今の子ども時代にたくさんのことを実際に感じて精一杯遊んでほしい」そう思ったのです。

同級生で私よりもずっと先にお母さんになった友達の忘れられない一言。
「子どもって遊びの中で学んでくることがすごくたくさんある」って。
例えば、木の実をみんなで集めて、それが〇個。そこに〇人いるから分けたら一人〇個になるね。って。割り算なんか教わらなくても実体験で自然に身に着く、と。
それまでは幼稚園選びでも「ただ遊ばせているだけの園よりも、いろいろきちんと教えてくれる園がよい」と漠然と思っていたけど、大人が思う以上にすべてのことから子どもは学ぶんだ、ってそこで気が付いた私。
そこが私の子育ての岐路だったと、いま改めて思います。

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